研究課題
基盤研究(C)
本研究成果により、PpCDKAが細胞周期以外にも環境ストレスを含む様々な環境応答反応に重要な機能を持つ因子であることを示すことができた。特にCDKAによる光応答の分子制御メカニズムを詳細に研究し、CDKAは細胞周期制御とは独立に光応答を制御しており、その機能はヒメツリガネゴケだけではなく被子植物のシロイヌナズナでも保存されていることを見出した。さらにヒトや動物においてもCDKAオルソログであるCDK1が細胞周期以外に環境応答を制御している可能性を提唱した。
CDKAが細胞周期とは独立に光応答を制御するという機能はこれまで知られておらず、またこの機能が陸上植物に保存されたものであるという発見の学術的意義は極めて高い。また本研究によりヒトを含む動物においてもCDKAオルソログ、CDK1がストレス応答に関与している可能性が考えられ、この機能と疾病の関与を今後新たに検討することが必要になるかもしれない。このように本研究は基礎植物学のみならず農学や医学など幅広い分野に影響を与える社会的意義の高いものである。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件) 学会発表 (4件) 備考 (2件)
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