研究課題/領域番号 |
18K06309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44040:形態および構造関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
坂田 一郎 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80610831)
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研究分担者 |
坂井 貴文 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (40235114)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | スンクス / 消化管運動 / 消化管ホルモン / 摂食行動 / モチリン / グレリン / 摂食調節 |
研究成果の概要 |
小型哺乳動物であるスンクスを用いて、消化管ホルモンによる消化管運動と摂食行動への影響とその作用経路を明らかにすることを目的に研究を行った。胃運動を刺激するモチリンアゴニストの慢性投与は摂食量と体重を増加させなかったが、グレリンの慢性投与は明期での摂食量をわずかに増加させた。一方、グレリンアンタゴニストの長期投与はスンクスの体重に影響を与えなかった。行動解析の結果、オープンフィールドテストではグレリン投与によって探索行動が増加したが、高架式十字迷路による抗不安作用が見られず、グレリンの行動に及ぼす影響はスンクスとげっ歯類では異なることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
摂食調節機構の解明には摂食行動調節と消化管運動の両者の詳細な解析が可能な小型哺乳実験動物での検討が必要であると考え、消化管運動研究モデルとして確立された小型哺乳動物の食虫目スンクスを用いて研究を行った結果、モチリンやグレリンによる作用はげっ歯類とは異なることが示唆された。これらの知見は、ヒトへのトランスレーショナル研究での脳腸相関(摂食-消化管機能軸)に関連する種々の生理機能(グルコース代謝、嘔吐反応、腸内細菌層との関連)の理解にはモデル動物の選択が重要であることを示しており、基礎研究としての意義が高いと考えられる。
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