研究課題/領域番号 |
18K06317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44040:形態および構造関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
川田 健文 東邦大学, 理学部, 教授 (30221899)
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研究分担者 |
村本 哲哉 東邦大学, 理学部, 准教授 (10612575)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | lncRNA / 細胞性粘菌 / STAT / イメージング / 形成体(オーガナイザー) |
研究成果の概要 |
細胞質lncRNAでの詳細な機能解析や動態追跡された例は限られる。細胞性粘菌の細胞質lncRNAである dutAの詳細な発生における組織特異的局在変化の解析を行い、それを反映したと思われるイメージング用の株を作製した。 同時にRNA-タンパク質複合体組成を分析するために、プルダウン法により多くのdutA RNA結合タンパク質を同定した。また、様々なdutA 変異株を作製し、dutA RNAが転写因子STATaのリン酸化レベルと核移行率の両方に有意に影響することを示した。更に、ChIP-seqによって新規のSTATa標的候補遺伝子を多数同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞性粘菌の形成体で機能する転写因子STATaの活性とその調節に関わる細胞質lncRNA dutAの機能を明らかにするには、従来の手法に加え、細胞生物学的手法など全く新しい分野からのアプローチが必要であった。例えば、lncRNA配列中に潜む機能単位とlncRNAの細胞内挙動と生理機能の関連性を理解する必要があるが、本研究で得られた技術はこれを解決するために非常に有益である。 本研究で明らかにしたdutA RNAと結合するタンパク質複合体の構成要素もlncRNAの機能解明に必須である。今回得られた結果はlncRNAによる未分化状態維持と分化のスイッチング機構の解明に貢献すると期待される。
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