研究課題/領域番号 |
18K06336
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
|
研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
山下 絵美 (川野) 奈良女子大学, 自然科学系, 助教 (80804583)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ロドプシン / 光受容 / 非視覚 / 脳深部光受容 / オプシン |
研究成果の概要 |
無顎類ヤツメウナギ脳から非視覚オプシンbPPLを単離し、それが発現する新しい脳深部光受容器官を同定した。そこで、培養細胞系を用いた細胞生物学的解析や神経トレーサー実験などの組織学的解析にを行い、bPPLを含む細胞群の特徴を調べた結果、bPPLは紫~青色光感受性の光受容タンパク質であり、bPPLが局在する細胞群は、眼に向けて長い軸索を伸ばす遠心性ニューロン(向網膜系ニューロン)で構成されることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、動物が受容した光の情報は、眼から脳へ一方向的に伝達されるのではなく、脳から眼に向かう経路が存在することを見出した。このことは、「脳内で受容した光情報を眼で利用する」という新しい光受容機能の可能性を示唆している。脳から眼に情報を送る、いわゆる「向網膜系ニューロン」は、ヤツメウナギからヒトを含む哺乳類までの脊椎動物全般が持っており、脊椎動物に共通するメカニズムだと考えられる。動物にとって重要な生理機能の一つである「視覚」の全容を理解するためにも、脳内光受容と向網膜系ニューロンの関係を理解することは重要である。
|