研究課題/領域番号 |
18K06340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
升本 宏平 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60580529)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 概日時計 / 視交叉上核 / 室傍核領域 / 神経連絡 / 軸索伸長 / GABA / 体内時計 / 室傍核 / 組織培養 |
研究成果の概要 |
体内時計の中枢である視交叉上核が室傍核領域の概日振動をどのように制御しているか明らかにするために、Per2::lucノックインマウスの脳組織片を用いた組織培養系で室傍核領域と視交叉上核の発光振動測定を行った。その結果、GABAが室傍核領域および視交叉上核の概日振動へ影響を与えること、Cl-トランスポーターが概日振動の位相差に影響を与えることがわかった。また、概日振動が回復した移植組織片ではGABAが発現していた。Cl-トランスポーターは主観的夜において視交叉上核に発現していた。今後は生体マウスにおいて、細胞内Cl-濃度とGABAの興奮性・抑制性および概日振動の関係を明らかにする予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体内時計の中枢である視交叉上核が刻む概日振動が、どのように他の脳領域に伝わり、どのように概日振動を制御しているか明らかにされていない。隣接領域である視交叉上核と室傍核領域間の時刻情報伝達機構を解明することは、この問題を解明するために必須である。 夜行性・昼行性動物の視交叉上核における概日振動の位相は同じであるが、視交叉上核外の概日振動の位相は昼行性・夜行性動物で逆転する。また、GABA受容体の興奮性・抑制性は細胞内Cl-濃度により変化する。生体マウスにおいて細胞内Cl-濃度とGABAの興奮性・抑制性、概日振動の関係を明らかにすることは、昼行性・夜行性の切り替えの解明に繋がると期待できる。
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