研究課題/領域番号 |
18K06345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
藍 浩之 福岡大学, 理学部, 准教授 (20330897)
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研究分担者 |
岡田 龍一 神戸大学, 理学研究科, 学術研究員 (20423006)
佐倉 緑 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (60421989)
池野 英利 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (80176114)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 尻振りダンス / 追従蜂 / 定位 / 方位角 / 触角 / 脳 / 尻振り相 / 脳・神経 / 行動学 / 神経科学 / 昆虫 / 生理学 |
研究成果の概要 |
ミツバチの尻振りダンスの追従蜂は、視覚ではなく触角によりダンサーに定位することにより蜜源の方位角を検出する。本研究では羽化後のミツバチの片側触角を局所被覆することにより、両側の触角入力がダンサーへの定位に不可欠か、触角のどの部位からの入力がダンサーへの定位に不可欠かを調べた。その結果、片側触角の鞭節先端、鞭節中央、梗節のいずれの被覆でも追従バチのダンサーへの定位が阻害されること、さらに、上記いずれかの部位の片側触角被覆でダンサーの両側からの定位が阻害されることがわかった。これらの結果から、追従蜂は両側触角からの何らかの入力の差を脳内で読み取ることによって定位が行われていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、社会性動物の高度なコミュニケーション様式の解明の一環として、尻振りダンスの受信者が情報を受け取る上でどのような感覚情報を利用しているかを明らかにする学術的意義がある。今後この仕組みを利用した人工通信デバイスの研究開発が期待できる。また人間の言語も記号コミュニケーションの一種である。ミツバチと人間という全く進化の系統の異なる動物どうしが同様に記号コミュニケーションをすることで社会を高度化していることから、記号コミュニケーションは高度な社会を発展させる上で必要不可欠な行動であると考えられる。人間を含む動物の社会における言語の役割を再認識する上での社会的意義は大きい。
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