研究課題/領域番号 |
18K06348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45010:遺伝学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 卓 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (80744870)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | トランスポゾン / DNAメチル化 / 脱抑制機構 / 脱抑制 / エピジェネティクス / 遺伝学 |
研究成果の概要 |
シロイヌナズナのトランスポゾンVANDAL21は、脱抑制因子VANC21をコードしており、VANC21が標的トランスポゾンに結合し、配列特異的なDNA脱メチル化、転写活性化を引き起こす脱抑制機構を持つ。脱抑制機構は宿主のエピゲノムに対するダメージを最小限に抑えつつ、VANDAL21の転移を可能にする機構と考えられるが、その分子機構は不明である。 そこで、本研究は順遺伝学的手法より脱抑制機構に関わる因子をスクリーニングし、複数の変異体候補を得た。また、VANCによる脱抑制システムの進化およびホストとのエピジェネティックな拮抗関係についても解析を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トランスポゾンは転移酵素以外にもさまざまな遺伝子をコードしているが、それらの機能のほとんどはわかっていない。VANDALが持つ脱抑制因子VANCは、配列特異的なDNA脱メチル化とトランスポゾンの活性化を促す因子で、トランスポゾンの進化の観点からもエピジェネティック制御因子としての観点からも興味深い。本研究が示した脱抑制機構の進化およびホストとの拮抗的制御関係、ゲノム進化に脱抑制という新しい視点をもたらしたと考えられる。また、スクリーニングにより脱抑制機構に関わる候補が多数得られており、その機能解明は新規エピジェネティック制御機構の発見にも繋がるものと期待される。
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