研究課題/領域番号 |
18K06401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
渡部 裕美 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), 准研究主任 (50447380)
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研究分担者 |
中村 雅子 東海大学, 海洋学部, 准教授 (50580156)
CHEN CHONG 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), 副主任研究員 (50759602)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 生物多様性 / 海洋生物 / 遺伝的多様性 / 種分化 / 生活史 |
研究成果の概要 |
本研究は海洋における生物の多様化機構の解明にむけ、主に固有種によって構成される深海化学合成生物群集のプランクトン幼生の分散、海域集団間の連結性および遺伝的多様性との相関、さらに固有種の成長に伴う内部構造の変化の解明を実施し、包括的に深海生物の多様化機構を明らかにすることを目的とした。計画していた幼生の分散・着底・繁殖、離れて分布する海域集団の遺伝的連結性、特殊な環境に生息する生物の成長に伴う生理・生態変化の解明を明らかにしたほか、寄生生物を用いた生活史の相互作用やプランクトン幼生が特殊な環境を探し出すための因子についての議論を進め、今後の研究の発展が期待できる成果をあげることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球の生命は海で誕生したと考えられている。地球上に多様な生命が存在することを理解するためには海洋における生物の多様化のプロセスを明らかにする必要がある。本研究では海洋の中でも特殊な環境である化学合成生態系のみに生息する固有種を中心に、プランクトン幼生による生物分散、離れた集団間の遺伝的交流、成長に伴う生理・生態学的変化などを明らかにし、特殊な環境に生物が適応し生物に多様性がどのように生じてきたのかを明らかにした。これらの知見は、生物が海の中で多様化してきた過程を理解するだけでなく、多様な生物によって構築される海洋生態系を維持するためにも活用することができる。
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