研究課題
基盤研究(C)
脳内でミクログリアから放出される細胞外小胞(エクソソーム)は、アルツハイマー病病原因子タウなど含有し神経細胞へ送達することで病理形成に関与することが示唆されているが、その神経細胞ターゲッティング機構は不明であった。本研究ではミクログリア由来エクソソームに多く発現するシアル酸を含む特定の糖タンパク質糖鎖構造が神経細胞へのターゲティングに寄与することを見出した。
細胞外小胞の神経細胞間移行はアルツハイマー病のタウ病理をはじめとして神経変性疾患の病理形成に関与しているとの報告がある。本研究で明らかとなった細胞外小胞の神経ターゲティング因子候補は現在根本治療法のないアルツハイマー病の病理形成機構の解明につながる成果であり、アルツハイマー病の予防・治療法開発に応用できる可能性がある。また当該糖鎖含有人工リポソームの作製は新たな脳神経をターゲットとしたドラッグデリバリーシステム開発への応用も考えられる。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 2件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件)
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