研究課題/領域番号 |
18K06512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 東京大学 (2019-2020) 国立研究開発法人理化学研究所 (2018) |
研究代表者 |
丸岡 久人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60443032)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 大脳皮質 / 機能単位回路 / マイクロカラム / 大脳発生 / 微小カラム |
研究成果の概要 |
近年、我々はマウス大脳皮質の様々な領野で第5層の主要なニューロンが細胞タイプ特異的に微小カラムを形成していることを見出した。微小カラムは非常に重要な機能的細胞構築と考えられるが、 細胞タイプ特異的な微小カラムが発生過程でどのように形成されるのかは不明である。研究課題では機能的な微小カラムの発生機構を明らかにすることを目指した。大脳発生期において微小カラムを構成する神経細胞の放射状移動に細胞タイプ特異性が存在することを示唆するデータを得ることができた。また同時期において既に微小カラム構造が存在することを示すデータを得た。これらの結果は微小カラムの発生機構に新たな示唆を与える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大脳皮質のtangential方向における細胞タイプ特異的な秩序構造の存在はこれまでほとんど不明であったため、我々が見出した大脳皮質第5層の細胞タイプ特異的な機能的微小カラムとそれらが形成する格子構造は新規の秩序構造である。したがって本研究は大脳発生研究においてtangential方向の細胞タイプ特異的な秩序構造の発生機構に初めて迫る先駆的な研究と考えられるため、本研究の研究成果は大脳発生研究に新たな概念の創造に貢献する。また同時に得られた知見を大脳皮質構造が破綻した疾患研究に応用することにより広く社会に還元することが可能である。
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