研究課題/領域番号 |
18K06609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
斉藤 貢一 星薬科大学, 薬学部, 教授 (40386347)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | インシリコ解析 / 薬物動態分析 / 薬物乱用 / 法科学 / 薬物動態 / 危険ドラッグ / 生体内代謝・分解物 / 一斉分析法 / 網羅的分析 / LC/TOFMS / 未知薬物の定性・予測解析 / 痩身用薬物 / HS-SPME-GC/MS / 乱用薬物 / 薬物動態解析 / インシリコ |
研究成果の概要 |
薬物乱用問題に対応するため、LC/TOF-MSを用いて薬物とその代謝物の一斉分析法を開発した。更に、使用罪の適用も視野に入れて、尿中および血漿中における薬物動態に関して、インシリコ解析で薬物動態を調査する手法を検討した。その結果、尿および血漿中のメチルフェニデート(MPD)とその代謝物であるリタリン酸(RA)におけるRA/MPDの値を継時的にプロットすることで、回帰線から服用時間の推測が可能であることが示された。これらの結果から,本解析手法を用いることで、MPD乱用者が服用したタイミングや服用量を逆算できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物乱用者の、使用罪を立証するためには、服用した時期を明確にすることも重要であり、そのためには薬物動態調査が必要となる。しかし、従来の薬物鑑定に際しては、被疑者を検挙した時点での生体試料中の薬物濃度を測定しても、それだけで薬物の使用量と経過時間を推定することは難しい。本研究では、薬物とその代謝物の尿中および血漿中における継時的な動態を測定し、それらの変化を時間軸で解析することで薬物使用時期を推定できる可能性があるデータを示すことができた。本研究で提唱する、いわゆるインシリコ解析手法は、法科学分野での犯罪立証を貢献することが予想される。
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