研究課題/領域番号 |
18K06647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
宮内 浩典 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 副チームリーダー (50619856)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ウイルス中和抗体 / インフルエンザウイルス / 濾胞性ヘルパーT細胞 / 抗インフルエンザウイルス抗体 / 広域中和抗体 / 抗ウイルス抗体 / ワクチン / 中和抗体 / ヘルパーT細胞 |
研究成果の概要 |
本研究ではユニバーサルワクチンの開発の基礎となる広域中和抗体の産生機構の解明を目的として、インフルエンザウイルス感染時におけるウイルス特異的抗体産生の研究を行った。ウイルス感染において肺に誘導される免疫応答について解析するために、肺細胞のトランスクリプトーム解析を行った。さらに感染と不活化ワクチンによって誘導されるウイルス抗原特異的B細胞の違いを解析する目的で、ウイルス特異的B細胞を分離し抗体遺伝子の解析を行った。その結果、感染時に形成される肺免疫環境に対するウイルス抗原暴露とウイルス特異的な濾胞性ヘルパーT細胞の誘導が広域中和抗体産生B細胞の誘導に重要な役割を果たすことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においてインフルエンザウイルス感染時における広域中和抗体の産生メカニズムの一端が解明できたことで、新興インフルエンザウイルス感染症に対抗するためのユニバーサルワクチンの開発に向けて有用な基礎データを提供できた。これによって、安全性の高い不活化ワクチンを使用しながら、濾胞性ヘルパーT細胞を活性化することで、広域中和抗体を誘導するワクチン投与法の検討を進める方針が確認出来たことは、今後の抗ウイルスワクチン研究において大きな意義をもつと考えられる。
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