研究課題/領域番号 |
18K06656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
酒井 英子 (小河英子) 大阪大学, 薬学研究科, 特任研究員 (60359859)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肝臓 / 脂質 / 酸化ストレス / マイクロRNA / ミトコンドリア / NASH |
研究成果の概要 |
我々は以前にNASH/NAFLD患者で発現上昇が認められるmiR-27bの新規標的遺伝子MAIP1を同定し、MAIP1の発現低下は培養肝細胞への脂質蓄積および細胞の酸化的リン酸化機能低下を招くことを見出した。本検討では、MAIP1の発現低下がミトコンドリア機能の低下および電子伝達系複合体1機能の低下と活性酸素種の増大を招くこと示した。複合体1の障害は活性酸素の産生を増大させゲノム損傷や炎症を誘導すると考えられることから、NASH/NAFLD病態との関連性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、MAIP1の発現低下が脂質蓄積だけではなくミトコンドリア機能の低下および酸化ストレスの発生を誘導することを明らかとした。さらに、その原因として電子伝達系機能の阻害があることを示した。これにより、NAHS/NAFLD病態に対して、ミトコンドリア機能の抑制と酸化ストレスを介してMAIP1が寄与する可能性を示した。これらの知見はMAIP1を標的とした創薬・治療法の開発に向けた基盤をなることが期待される。
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