研究課題
基盤研究(C)
本研究では、タンパク質と結合していないDNAを分解する非特異的エンドヌクレアーゼと、ゲノムDNA結合タンパク質に特異的なIgG抗体と結合するプロテインAとを架橋したユニバーサルプローブを創製し、このプローブを用いて、遺伝子の欠失、置換、及び、挿入変異がゲノムDNA結合タンパク質の有する遺伝情報へ及ぼす影響を単一細胞レベルで追跡するscChIC-Seq法を開発した。活性型H3K4me3と抑制型H3K27me3ヒストン修飾を検出するプローブを創製し、方法の特異性と感度の高さを実証した。本法を用いて、ゲノム編集細胞のゲノムDNA結合タンパク質の位置と量の変化を経時的・網羅的に解析を行った。
ゲノム編集技術が応用されたバイオテクノロジーは、目覚ましい発展を遂げている。今後、国内外でゲノム編集食品の開発と流通が進むと予想されている。本研究では、我々が開発したscChIC-Seq法を用いて単一細胞単位でゲノム編集食品のゲノムに起こる変化を網羅的に検出可能であることを実証した。本法は、ゲノムの特定のタンパク質の性質の変化を高感度かつ特異的に検出可能な新しい技術であることから、ゲノム編集食品の安全性を確認する新たな方法の1つになることが期待される。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件)
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