研究課題/領域番号 |
18K06684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
新谷 紀人 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (10335367)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 疾患モデル動物 / 生後致死性 / 神経細胞死 / 糖脂質代謝 / 組織形成 / Harmine / 生後死亡率 / 遺伝子改変動物 / 白色脂肪 / 膵臓 / グルカゴン / 精巣 / 心臓 / パーキンソン病 / 遺伝子改変マウス / 代謝性疾患 / 神経変性疾患 |
研究成果の概要 |
本研究は、慢性炎症性疾患に対する創薬・育成研究を、新規ミトコンドリア因子p13の観点から推進することを目的に実施した。創薬研究としては、p13が膵ラ氏島と関連した血糖値制御システムの異常に関与することを示すと共に、脂肪組織や生殖器、脳や頭蓋骨などの萎縮や変性などいわゆる“組織形成の異常”に対する創薬標的となることを明らかにした。また、p13欠損マウスを疾患モデル動物として用いる場合のボトルネックとなる繁殖性の低さについても解消することができた。 一方、育薬研究としては、p13の発現誘導化合物harmineが抗がん剤として利用できることを示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では糖尿病や神経変性疾患との関連が示唆されている一方、その機能解明がほとんど進んでいないミトコンドリア因子p13に注目した研究を推進した。その結果、p13は膵臓を中心とした血糖値制御の異常に深く関わることが示されると共に、脂肪や生殖器、頭蓋骨などの“組織形成の異常”に対する新薬の創出にとって、重要な研究対象になることが明らかになった。また本研究によって、p13を増やす性質をもつ化合物harmineが抗がん剤として利用できる可能性も示された。このようにp13に関する創薬・育薬研究が推進された。
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