研究課題/領域番号 |
18K06699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤田 郁尚 大阪大学, 薬学研究科, 招へい准教授 (70600097)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | TRPV1 / TRPA1 / アルミニウム / TRPチャネル / TRPV3 / TRPV4 |
研究成果の概要 |
アルミニウムの状態の違いによる侵害受容性TRPチャネルであるTRPV1、TRPA1への影響をパッチクランプ法及びカルシウムイメージング法によって確認し、アルミニウムイオンがTRPV1、TRPA1の活性抑制効果を示すことを明らかにした。また、また、pH4、6、7.4の条件において硫 酸アルミニウムカリウムのTRPV1、A1の抑制効果を調べたところ、酸性pHにおいて観察される高い抑制効果は中性pHでは減弱するものの、中性条件においても抑 制効果を確認することが出来た。更に、ヒト被験者への硫酸アルミニウムカリウム水溶液(酸性pH)を毎日一回の使用を一ヶ月続けた結果、皮膚水分量の上昇が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルミニウムは溶液の状態によってコロイドとイオンに変化するが、イオン状態(酸性状態)のアルミニウムが痛み受容体であるTRPV1、TRPA1の活性を共に抑制することを見出した。アルミニウム化合物はワクチンアジュバントとして広く利用されており、この発見は痛みの少ないワクチンの開発や、新規鎮痛剤の開発に展開出来る。また本発見は、明礬温泉(大分)などアルミニウム含有温泉のより効果的な活用方法の提案にも繋がり、入浴剤や、化粧品などの外用剤にも展開可能であると考えている。
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