研究課題/領域番号 |
18K06736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
宇野 茂之 日本大学, 医学部, 講師 (90307851)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ベンゾ(a)ピレン / DNA付加体 / 導波モードセンサー / 遺伝毒性 / 導波モード / DAN付加体 |
研究成果の概要 |
発がん物質であるベンゾ(a)ピレン(BaP)の遺伝子毒性(DNA付加体形成)にはCYP1A1以外の分子の関与を明らかになったことから、詳細なメカニズムの解明を試みた。また、手軽なDNA付加体検出法を確立した。光センシングシステムの導波モードセンサーを用いることで、迅速にBaP処理のマウス肝臓および培養細胞のBPDE DNA付加体の検出が可能になった。また、BaP DNA付加体形成の9,10-epoxy反応にCYP1A1以外の分子が関与していることが示された。更には抗がん作用があるニンニク成分DATSはBaP DNA付加体を増加させ、DNA付加体形成以外に作用することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BaPの遺伝毒性の主要因であるBPDEのDNA付加体形成の検出法は32Pポストラベル法が主流であるが、時間とコストがかかり、多量サンプルの解析に向いていない。本研究で確立した光センシングシステムの導波モードセンサーを利用した新たな簡便かつ迅速なBPDEのDNA付加体検出法は、マルチチャンネル型の導波モードセンサーの開発も可能であり1次スクリーニング法としては有用な検出法になると考える。また、がんに対する治療は、抗がん剤に対する抵抗性、再発など問題点が多く、がん予防の重要性が指摘されている。そこでDNA付加体形成の詳細な検討は予防法の確立を考える上で重要な知見になると考える。
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