研究課題/領域番号 |
18K06784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
大河原 賢一 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (30291470)
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研究分担者 |
檜垣 和孝 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (60284080)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん治療 / 新生血管 / 光線力学療法 / ナノ粒子 / ドラッグデリバリーシステム / ドラッグ・デリバリー・システム / 薬物送達 / 腫瘍内微小環境 / 血管内皮細胞 |
研究成果の概要 |
光増感剤含有ナノ粒子投与後に,固形がん選択的な光照射により血管内で局所的に発生する一重項酸素などの活性酸素種により,難治性がん組織内血管の低い透過性を一時的に亢進させ,その後に別途投与する抗がん剤等含有ナノ粒子製剤の腫瘍組織集積性を改善し,高い抗腫瘍効果を達成する新規薬物送達技術の構築を目指し,種々検討を加えた結果、腫瘍組織内の血管透過性が低い固形がんに対して,上記光誘発型の処置を施すと,ペリサイトに覆われた構造的に安定な血管が減少し,腫瘍内の血管透過性が亢進することで,その後に投与する抗がん剤内封リポソーム製剤の腫瘍組織移行量が増大した結果,その抗腫瘍効果が増強された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の医療技術の発展にも関わらず、すい臓がんを代表例とする難治性がんは、5年生存率が極めて低いなど、未だ満足のいく臨床成績を得ることが出来ていない。本研究はそういった現状を打破することを目標として着手された。腫瘍組織内の血管透過性が低い難治性の固形がんに対して,我々が見出した光誘発型の処置を施すと,構造的に安定な血管が減少し,腫瘍内の血管透過性が亢進することで,その後に投与する抗がん剤内封リポソーム製剤の腫瘍組織移行量が増大した結果,その抗腫瘍効果が増強された.これらの成果は今後の難治性がん治療成績の向上に極めて有益に基礎的知見を与えるものである。
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