研究課題/領域番号 |
18K06868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
難波 寿明 新潟大学, 脳研究所, 助教 (90332650)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ドパミン / モデル動物 / 覚醒記録 / 聴覚応答 / 慢性記録 / 覚醒状態 / 聴覚性応答 / ドパミン神経 / 統合失調症 / チャネル機能 / カリウムチャネル / 統合失調症モデル / 神経生理学 / サイトカイン / 脳発達 / 精神疾患 |
研究成果の概要 |
上皮成長因子は中脳黒質ドパミン神経に対して栄養性作用を持つ。この因子を新生仔期に投与したげっ歯類動物は統合失調症に特有の行動異常を示すため有用な疾患モデルとなる。統合失調症では古くから「ドパミン仮説」として知られるように、その病態にはドパミン系の伝達異常が関連すると唱えられているものの疾患症状との関わりに関しては不明な点が多い。本研究では、成熟モデル動物の覚醒時のドパミン活動レベルと感覚応答特性を評価することで、疾患に伴うドパミン伝達異常の実態解明を試みた。研究の実施により、覚醒状態におけるドパミン神経の過剰な活動性と聴覚性応答が、モデル動物の脳機能異常となる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症は、幻覚や妄想などが伴う重篤な精神疾患であり、いまだ根治するための有効な治療法は見いだされていない。そのため疾患脳病態や発症のメカニズムの解明は、新たな治療薬開発のための治療標的の発見にもつながるものと考えられる。本研究は、疾患モデル動物のサイトカイン異常によって障害されるドパミン機能に着目して解析することで、疾患症状に関連する脳病態を明らかにしようとしたものであり、その成果は、疾患症状にかかわる神経回路機能異常やそれを引き起こす分子機序の解明につながるものと考えられる。
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