研究課題/領域番号 |
18K06999
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
深澤 由里 東邦大学, 医学部, 講師 (90392331)
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研究分担者 |
藤澤 千恵 東邦大学, 医学部, 講師 (10393000)
三上 哲夫 東邦大学, 医学部, 教授 (90286352)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 血行性転移 / 大腸癌 / 腫瘍浸潤 / 静脈侵襲 |
研究成果の概要 |
大腸癌症例50例についてHE染色、弾性線維染色、MMP7・S100A4の免疫組織化学染色を用いて検討した。リンパ節転移が5個以上、非連続性の静脈侵襲像、S100A4の腫瘍細胞陽性像のうち1項目でも満たすと感度85%、特異度83%で肝転移を予測できた。 内皮細胞株にVEGFA、IL-8を添加した結果、VE-cadherinの発現低下をみとめた。酪酸およびTNF-alpha添加後の大腸癌細胞株の変化を調べた結果、DLD-1は細胞間接着の減弱、CD44発現の低下、遊走能の増加、WiDrはCD44の低下、CD44細胞外切断(ELISA法)をみとめ、CD44発現変化が脈管内侵入に関わる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行大腸癌において、原発巣の病理組織学的所見のみでは予後予測は困難である。脈管侵襲を弾性線維染色を加えて判定することは重要だが、病理医間の判定一致率は低く、新たな所見およびマーカー分子の発見が必要と考えた。腫瘍細胞の脈管内侵入に焦点を当て、内皮細胞の変化および腫瘍細胞の結合性変化を起こす分子機構の一端を確認でき、新たなマーカー分子発見につながる所見を得ることができた。
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