研究課題/領域番号 |
18K07004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
松山 篤二 産業医科大学, 大学病院, 講師 (80351021)
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研究分担者 |
久岡 正典 産業医科大学, 医学部, 教授 (40218706)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 軟部肉腫 / 脂肪肉腫 / 遺伝子発現 / 脱分化 / 遺伝子異常 / 次世代シーケンス / 異型脂肪腫様腫瘍 / 脱分化脂肪肉腫 / 遺伝子変異 / マイクロアレイ |
研究成果の概要 |
異型脂肪腫様腫瘍から脱分化型脂肪肉腫への変化は腫瘍の悪性度を規定する現象であるが、その分子機序は解明されていない。次世代シーケンスを用いて3例の脱分化脂肪肉腫、異型脂肪腫様腫瘍の両成分のmRNA発現を網羅的に調べ、責任的役割を果たす分子異常を見出すことを目的とした。パスウェイ解析にて3例に共通した発現変動遺伝子は約150種類検出されたが、発がんや細胞周期に関与する因子は少なく意義が不明なものが多く、脱分化に責任的役割を果たしたと考えられる分子異常の絞り込みや特定するのは困難であった。数種の分子はその候補として挙げられるため、培養条件下で発現抑制による異型脂肪腫様腫瘍に与える影響を検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
染色体12q15領域の増幅は異型脂肪腫様腫瘍の発生に重要な役割を果たし、脱分化型脂肪肉腫にも維持されているが、脱分化現象に関与する分子異常は明らかにされていない。脱分化型脂肪肉腫は異型脂肪腫様腫瘍から生じた非脂肪性肉腫であるもののその組織像や異型度は多彩である。今回、脱分化の分子機序を明らかにするために異型脂肪腫様腫瘍成分と脱分化型脂肪肉腫成分両者を網羅的に解析したが、脱分化の責任的役割を果たす分子異常は見出されなかった。脱分化の分子異常も組織像同様に多彩で共通していない可能性が示唆される。
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