研究課題/領域番号 |
18K07010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
加藤 哲子 弘前大学, 医学部附属病院, 准教授 (40312730)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | genome imprinting / ovary / mucinous carcinoma / teratoma / ゲノムインプリンティング / 卵巣 / 粘液性癌 / 奇形腫 / 卵巣粘液性癌 / 組織発生 |
研究成果の概要 |
卵巣粘液性癌のなかに奇形腫由来のものがあるかどうか、外科切除材料を用いてインプリンティング遺伝子のメチル化状態の観点から検討した。卵由来のゲノムのみをもつ卵巣奇形腫においてメチル化状態は実際に母性パターンであったが、このことは奇形腫合併の粘液性癌においても同様であった、一方で、奇形腫非合併の粘液性癌ではメチル化状態は体細胞パターンであった。以上の結果は、卵巣粘液性癌の少なくとも一部は奇形腫由来であることを分子病理学的に支持している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌のなかでも特に粘液性癌においては、その由来や組織発生にいまだ不明な点が多い。いくつかの由来や発生経路が示唆されているが、奇形腫由来の可能性もその1つである。今回の研究は、粘液性癌の少なくとも一部は奇形腫由来であることをゲノムインプリンティングの観点から示したものである。粘液性癌ではいまだ有効な治療が確立されておらず、全般的に予後不良である。今回の結果は、由来や発生経路に応じた粘液性癌の治療や臨床的対応を検討していくうえでの基礎的データとなる。
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