研究課題/領域番号 |
18K07011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
吉田 誠 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (70637553)
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研究分担者 |
前田 大地 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (30585500)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 心不全 / 網羅的遺伝子発現解析 / RNA-seq / バイオマーカー / 心筋細胞 / 拡張型心筋症 / 遺伝子解析 / 心不全バイオマーカー / RNAシークエンス / 病理解剖 / 凍結心筋 / 網羅的遺伝子解析 / 心臓凍結標本 / マイクロRNAマイクロアレイ |
研究成果の概要 |
本研究ではControlを含む全12例の剖検心でRNA-seq解析を行った。心不全群とコントロール群との比較から発現が亢進もしくは低下している遺伝子が全部で6826個確認された。その中にはANPやCRPといった心不全で見られるタンパクをコードする遺伝子が確認された。この結果から、選択した剖検心が心不全症例として矛盾しないものと考えられた。RT-PCRで検証を行い、解析の結果と同様に発現の亢進および減弱が確認できた。その中で、NADPHオキシダーゼの触媒サブユニットである、NOX1-5, DUOX1, 2の3つが発現していることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界全体で心不全に罹患している患者は多く、心不全治療は現在でも臨床現場におけるトピックの一つである。心不全の病態解明、治療への応用のためには心不全時心筋の分子生物学的解析が必要とされるが、心臓はその特殊性から網羅的遺伝子解析による知見の蓄積が非常に乏しい。本研究では心不全症例の剖検心で網羅的遺伝子発現解析を行い、心不全患者の心筋における遺伝子発現を明らかとした。その中から新規の心不全指標となりうる遺伝子が同定された。新たな心不全の指標となりうるかについてはさらなる解析が必要だが、心不全を早期で捉え、早期治療介入や治療ターゲット、創薬への応用として期待され、その社会的意義は大きいと考えられる。
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