研究課題/領域番号 |
18K07020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
大橋 健一 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (40231203)
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研究分担者 |
奥寺 康司 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10326027)
立石 陽子 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (20644438)
梅田 茂明 横浜市立大学, 付属病院, 助教 (30644439)
松村 舞依 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50812997)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 病理学 / 肺がん / 腺がん / 間質性肺炎 / 微小乳頭亜型 / EGFR / 特発性間質性肺炎 / 微小乳頭状亜型 / 肺癌 / 腺癌 |
研究成果の概要 |
EGFR変異型肺腺がんにおいて、微小乳頭亜型(mPAP)の比率が予後に重要であり、予後不良である間質性肺炎(IIP)合併肺腺がんでは、特異な細胞像を示す。今回の研究では、mPAPにおいて高発現される分子をマイクロアレイを用いて検索した。また、IIP合併肺腺がんにおける粘液関連分子の発現について検索し、背景病変におけるRAS遺伝子異常をdigital droplet PCR法によって検討した。mPAPにおいて、DYRK2遺伝子の発現亢進が認められ、免役染色、FISH法によって確かめた。IIP合併肺腺がんでは種々の粘液分子の発現亢進、低下が認められ、RAS遺伝子の異常は背景病変においても認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人に多いEGFR変異肺腺がんにおいて、予後に密接に関連する微小乳頭亜型の発生に関連する分子が明らかになったことは学術的意義が高く、今後の研究によってさらにマーカーの開発、分子を標的にした治療に発展する可能性があり、社会的意義も高いと考えられる。今回明らかにしたDYRK2遺伝子の周囲にはさらに重要な遺伝子が複数存在しており、さらに重要な遺伝子異常が見つかる可能性も秘めている。 IIP合併腺がんにおいてもその病理学的特性がさらに解明されたことは意義が高いと考えられる。背景病変においてもRAS遺伝子の異常が明らかになったが、前癌病変からの発がん過程の解明に発展することが期待される。
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