研究課題/領域番号 |
18K07026
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
吉田 功 北里大学, 医学部, 教授 (90316943)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 潰瘍性大腸炎 / 悪性腫瘍 / Olfactomedin-4 / OLFM4 / クローン病 / 発癌 / olfactomedin-4 / 悪性度 / olfactomedin 4 / 上皮間葉連関 |
研究成果の概要 |
炎症性腸疾患関連腫瘍が低分化で予後不良である一因を明らかにするため、特異的バイオマーカーであるOlfactomedin4(OLFM4)の関与を検索した。OLFM4はfrizzled7と結合してWNT/β-cateninを抑制する可能性が示唆された。OLFM4はexosome分泌され、活性化型β-cateninの発現低下、上皮間葉連関(EMT)マーカーの発現低下をきたすこと、UC関連腫瘍炎症巣におけるOLFM4発現が腫瘍化に従って低下し、腫瘍悪性度との因果関係が示唆された。exosomeを介したOLMF4がWNTを介してEMTを抑制することがUC関連腫瘍の悪性度特性に関与する可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
潰瘍性大腸炎及びクローン病は若年発症の難病炎症性腸疾患(IBD)で、患者数は増加している。長期罹患により悪性腫瘍を多発発症すると共に、通常型大腸癌に比して低分化で悪性度が高いことが知られているが、その機序は明らかになっていない。今回の研究成果は、申請者がこれまでに明らかにしてきたIBD特異的バイオマーカーであるOLFM4(olfactomedin-4)が、IBD関連腫瘍の高悪性度特性に関わっていることを明らかにするもので、特にexosome型分泌が関与することを明らかにしたことは学術的にも新機軸である。
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