研究課題/領域番号 |
18K07037
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 鉄平 北海道大学, 獣医学研究院, 客員研究員 (80786773)
|
研究分担者 |
昆 泰寛 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (10178402)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | コットンラット / 併存症 / 下咽頭梨状窩瘻 / 胸腺嚢胞 / メタボリックシンドローム / 慢性腎臓病 / 卵母細胞 / 尾の自切 / インスリン抵抗性 / 咽頭梨状窩瘻 / 自切 / 卵細胞 / 皮膚 / 性ホルモン / 自己免疫疾患 / 異所性脂肪 / 糸球体病変 / 組織形態 / ゲノミクス |
研究成果の概要 |
当研究では、ヒト病原体に感受性を持つ実験用齧歯目「コットンラット」が複数の表現型を併存することを見出し、その表現型を精査した。その結果、コットンラットがヒトで罹患率が上昇しているメタボリックシンドローム及び慢性腎臓病などの素因を複数併存し、ヒト併存症を模倣し得ることが示唆された。さらに、それら表現型には性差が存在するとともに、自己免疫疾患の関与が疑われた。以上、当研究は「コットンラットがヒト併存症モデルである」ことを示し、その相互作用解明に寄与すると結論した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会は「複数疾患を併発する(併存症)」患者を増加させ、併存疾患の相互作用によりそれらの治療方法が複雑化する。ヒトの併存症を再現する実験動物は、その原因究明や治療法開発に極めて有用である。本研究ではコットンラットの表現型を多数発見し、それらの詳細及び相互作用を明らかにした。例えば、コットンラットの慢性腎臓病には子宮蓄膿症や免疫異常、性ホルモンが密接に関連した。加えてそれらの中にはヒトで問題となる慢性疾患が含まれたことから、コットンラットがヒトの疾患モデルとして有用である可能性が高まった。
|