研究課題/領域番号 |
18K07043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒岡 利和 京都大学, iPS細胞研究所, 特定研究員 (40437661)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ネフロン前駆細胞 / 拡大培養 / 慢性腎臓病 / 急性腎障害 / 低分子化合物 / 腎臓老化 / 腎臓再生 / ヒトiPS細胞 / CKD |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、ヒトiPS細胞由来ネフロン前駆細胞(hiPSC-NPCs)の高効率な拡大培養法を開発することで、腎疾患に対するhiPSC-NPCsを用いた細胞療法を実現することである。研究代表者は、hiPSC-NPCsを100倍以上に拡大培養する方法を開発し、さらに、hiPSC-NPCsの拡大培養効率を約20~30%上昇させる低分子化合物を複数同定した。また、NPCに特異的な細胞表面抗原マーカーを同定した。研究代表者は、拡大培養したhiPSC-NPCsの細胞移植によって、急性腎障害モデルマウスの腎障害を治療し、さらに、慢性腎障害モデルマウスの腎障害を改善し、腎臓線維化、腎臓老化を抑制した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎障害に対して有効な薬剤の開発は十分ではなく、慢性腎臓病患者および透析患者数は増加の一途をたどっているため、新たな治療法の開発が急務である。一方、腎疾患に対するヒトiPS細胞由来ネフロン前駆細胞(hiPSC-NPCs)の細胞療法の臨床応用に向けて、高効率かつ安価なhiPSC-NPCsの拡大培養方法の開発が課題であった。本研究において、hiPSC-NPCsの拡大培養法を開発し、急性腎障害の腎機能の改善および慢性腎臓病における腎機能の改善、腎臓の線維化および老化の進行を抑制することに成功した。これらの成果は、hiPSC-NPCsを用いた新規治療法の臨床応用の実現に向けて大きく貢献すると考えられる。
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