研究課題/領域番号 |
18K07103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
亀井 克彦 千葉大学, 真菌医学研究センター, 教授 (10214545)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | aspergillus / biofilm / azole resistance / fungus ball / serum component / アスペルギルス / バイオフィルム産生 / 薬剤耐性 / 血清 / 病原真菌 / アスペルギルス症 / 耐性化 / バイオフィルム / Aspergillus / drug resistance / fetuin A |
研究成果の概要 |
ヒト血清中のbiofilm形成促進因子の探索を行なった.まず簡便なbiofilm測定法を確立し,ついで血清の解析により10kDa以下の画分にfetuin Aとほぼ同等の強力なbiofilm形成促進活性を認めた。また,血清中の高密度リポタンパク質(HDL)複合体がA. fumigatusの生育を阻害することを発見した。 Aspergillus fumigatusのbiofilm形成遺伝子の探索では、経時的に同一患者から得られた本菌の解析で、薬剤感受性、biofilm産生能、遺伝子変異を検討した. その結果、biofilm産生に影響する可能性がある遺伝子変異を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、アスペルギルスが感染時に、複数のヒト血清成分を自らのbiofilm形成に利用していることが明らかになったが、同時に、全く予想していなかった一部の血清成分はアスペルギルスに対して抑制的に作用していることも見いだされた.また、比較ゲノム法により、biofilm形成促進に関与する遺伝子候補が確認された。 今後、これらの血清中の有効成分の解析やbiofilm形成遺伝子の解析により、難治化及び耐性化の原因であるbiofilm形成の抑制を標的とした全く新しい治療戦略への道が示された.
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