研究課題/領域番号 |
18K07173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 和彦 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (20332869)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | RNA輸送 / 胚中心 / R-loop / AID / R-koop |
研究成果の概要 |
転写の際には、DNAとRNAのハイブリッド(R-ループ)が一過性に形成される。新たな転写産物は、鋳型DNAから速やかに放出され、mRNA輸送体を介して細胞質に輸送されなければならない。活性化誘導シチジンデアミナーゼ(AID)は、転写の際にR-ループに作用することが示唆されている。我々は、AIDと相互作用するmRNA輸送複合体TREX-2の構成因子GANPが、R-loop形成に直接影響を与えるかどうかを、内因性GANPに対する抗体を用いて調べた。その結果、抗体遺伝子領域で特定するまでには至らなかった。今後は、転写を捕捉するGANP変異体を用いて強制発現系で調べる予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
R-ループ形成は全ての遺伝子の転写時に通過するものであり、特に抗体遺伝子座ではB細胞の抗体産生を支える重要な仕組みの一つである。この仕組みの破堤は、容易くDNA損傷を招くとともに、他の細胞種では多数の疾患の要因ともなっている。R-ループから出た正常な転写物がmRNA輸送体へと運ばれていく一方で、mRNAの品質管理で異常となった転写物は、内在性のRNA分解酵素によって分解されて解消されていくと考えられている。本研究の成果は、基礎的解析に留まらず、遺伝的安定性の維持に関わるような疾患や調節機構の解明に繋がり、重要な役割を果たすと考えられる。
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