研究課題
基盤研究(C)
非免疫細胞である腸管上皮細胞におけるMHC II分子の発現やその機能を制御するCD74分子の発現が無菌マウスや抗生物質の投与により変化し、CD74分子欠損マウスにおいて腸管ダメージ(放射線照射による腸管損傷モデル、DSS誘導性腸炎モデル)に対する感受性が亢進することが明らかとなった。さらに、小腸上皮細胞特異的にCD74分子を欠損しているマウスを作成し、腸管ダメージにおけるCD74分子の役割を解析した。その結果、小腸上皮細胞の細胞表面に発現するCD74分子がl腸管ダメージにおいて重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
近年、腸内フローラとアレルギーや自己免疫疾患の関係が指摘され、その作用機序の解明に注目が集まっている。本研究では腸内細菌叢の変化によってその発現が制御される分子を同定し、腸管ダメージにおける役割の重要性を示した。この結果はこの分子をターゲットとした治療や、新薬開発につながるものと考えられる。
すべて 2022 2021 2020 2019 2018 その他
すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 3件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
International Immunology
巻: 35 号: 1 ページ: 43-52
10.1093/intimm/dxac044
Cell
巻: Jun 24;184(13) 号: 13 ページ: 3452-3466
10.1016/j.cell.2021.05.032
Biochem Biophys Res Commun.
巻: 548 ページ: 167-173
10.1016/j.bbrc.2021.02.033
実験医学
巻: 39 ページ: 524-529
巻: 534 ページ: 680-686
10.1016/j.bbrc.2020.11.019
Cell Rep.
巻: 29 号: 4 ページ: 829-843.e5
10.1016/j.celrep.2019.09.026
巻: 511 号: 4 ページ: 862-868
10.1016/j.bbrc.2019.02.120
Int Immunol.
巻: Epub ahead of print 号: 5 ページ: 303-314
10.1093/intimm/dxz010
Biochem. Biophys. Res. Commun.
巻: 509 号: 1 ページ: 216-221
10.1016/j.bbrc.2018.12.106
Proc Natl Acad Sci U S A.
巻: 115 号: 33 ページ: 8418-8423
10.1073/pnas.1808426115
炎症と免疫
巻: 26 ページ: 192-196
http://immchem.biken.osaka-u.ac.jp