研究課題/領域番号 |
18K07188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
角川 清和 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (80391910)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / T細胞 / 胸腺 / T細胞分化 / Themis / TCRシグナル / アダプター分子 / シグナル伝達 / 転写制御 / 核移行 / T cell development / nuclear function / T cell polirization |
研究成果の概要 |
我々が同定した遺伝子、ThemisはT細胞特異的に発現しT細胞受容体(TCR)からのシグナル伝達をアダプター分子であるGRB2, チロシン脱リン酸化酵素であるSHP1とともに担っている。またヒトのTHEMISの遺伝子座はセリアック病、アトピー性皮膚炎、糖尿病、多発性硬化症、炎症性大腸炎などの、T細胞が関与する自己免疫疾患との相関が強く示唆されている。我々はThemisタンパクが細胞質から核へ移行することがその働きに必須であることを突き止めた。さらにThemisの核内での機能を明らかにすることによりこれらの自己免疫疾患の予防・治療に道が開けると期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最近同定された遺伝子Themisの作用機序はまだほとんどわかっていない。これまでは主にTCR近傍でのすなわち細胞質での働きに重点が置かれていたが我々は細胞質のThemisだけではその機能に十分ではなく、Themisタンパクの細胞質から核への移行がその機能に必要であることを突き止めた。T細胞分化は胸腺でおこりこれを試験管で再現するのは困難である。遺伝子改変マウスを作成することで発現レベルやタイミングが本来の生理的条件に近い状態で行っていることは非常に意義がある。
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