研究課題
基盤研究(C)
本研究では,Dynamin 2およびBARドメイン蛋白質の,細胞浸潤における機能解析を行なった.Dynamin 2は浸潤突起およびポドソームに局在し,細胞浸潤に必須であることが明らかになった.そこで,共免疫沈降法によりdynamin 2結合蛋白質を探索したところ,10種類のBARドメイン蛋白質を同定した.さらに免疫蛍光顕微鏡法により,浸潤突起およびポドソームに局在するBARドメイン蛋白質を多数同定した.これらのBARドメイン蛋白質のうち,特にPACSIN2について機能解析を進め,Dynamin 2と協働して細胞浸潤を制御することを明らかにした.
細胞浸潤は,発生や免疫応答,がん転移に関わる細胞運動である.浸潤突起やポドソームは,細胞浸潤を司る膜構造であるが,その形成や制御メカニズムには未解明な点が多い.本研究では,浸潤突起やポドソームの形成に関わるDynamin 2とBARドメイン蛋白質の機能を明らかにした.そのため本研究は,細胞浸潤が関わる発生や免疫応答機構の理解という学術的意義,さらにDynamin 2やBARドメイン蛋白質を分子標的とした新規がん治療法開発への展開などの社会的意義を持つ.
すべて 2021 2020 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (23件) (うち招待講演 7件) 備考 (2件)
Journal of Biological Chemistry
巻: 296 ページ: 100077-100077
10.1074/jbc.ra120.015184
FASEB Journal
巻: 34 号: 12 ページ: 16449-16463
10.1096/fj.202001240rr
Int J Oncol.
巻: 54(2) ページ: 550-558
生物物理
巻: 59 号: 5 ページ: 255-261
10.2142/biophys.59.255
130007718913
https://researchmap.jp/ttakeda1126
http://www.okayama-u.ac.jp/user/biochem/index.html