研究課題
基盤研究(C)
本研究では、がんの発育・進展に寄与するがん間質細胞の本質を明らかにすべく、MM患者由来間質細胞の網羅的分泌因子の解析を行い、miR-10aを含むmiRNAやLeputin、Resistinなどの腫瘍細胞増殖促進型の分泌因子を同定した。このmiR-10aはエクソソーム分泌経路を利用して細胞外に排出している可能性が考えられた。この排出されたmiR-10aが豊富に含有されるエクソソームをMM細胞株に添加するとその細胞増殖が促進され、MM患者由来およびMGUS患者由来BMSCsの細胞内では低発現であり、エクソソーム分泌経路を利用して細胞外に排出している可能性が考えられた。
本研究では機能的、すなわち腫瘍細胞の進展をサポート可能な間質細胞が放出する因子を探索した。そして、がん間質細胞を標的とする治療法の意義として、上皮性のがん細胞ががん間質細胞へと形質転換(Epithelial-mesenchymal transition: EMT)し、高い転移能やアポトーシスに対する抵抗性を獲得してしまうことが知られており、抗がん剤によって腫瘍細胞を抑制できたとしても、がん間質細胞が残存していると再発や治療抵抗性に多大な影響を及ぼすことが予想され、腫瘍細胞とともにがん間質細胞の撲滅が有効的であると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 3件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 11件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 4件)
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