研究課題/領域番号 |
18K07249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
辻内 俊文 近畿大学, 理工学部, 教授 (10254492)
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研究分担者 |
朴木 寛弥 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40336863)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リゾフォスファチジン酸 / LPA受容体 / がん細胞 / 抗がん剤 / 抗がん剤抵抗性 / LPA / リゾフォスファチジン酸(LPA) / 抗がん剤耐性 / ABCトランスポーター |
研究成果の概要 |
生理活性脂質のひとつであるリゾフォスファチジン酸(LPA、lysophosphatidic acid)は、Gタンパク質共役型LPA受容体(LPA1-LPA6)に特異的に結合することで様々な細胞応答を誘発する。本研究では、抗がん剤処理によるがん細胞の生物学的特性の変化にどのようにLPA受容体シグナルが関与するかを明らかにする目的で、短期・長期間抗がん剤処理を種々のがん細胞に行い細胞機能への影響を解析した。その結果、抗がん剤処理によるがん細胞の運動・浸潤および抗がん剤に対する細胞生存率の制御にLPA受容体を介する細胞内シグナルが重要な役割を担うことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、抗がん剤処理によって生じる様々ながん細胞の生物学的特性の変化にLPA受容体シグナルが促進または抑制的に作用することが明らかとなった。特に、抗がん剤に対する細胞生存率の制御にLPA受容体シグナルが関与することは、がん薬物療法を困難とさせる抗がん剤抵抗性を獲得したがん症例に対する効果的ながん薬物療法開発のための有用な情報源である。広範囲な浸潤や遠隔臓器への転移をきたした症例に対して、がん薬物療法は限られた選択肢のひとつであり、本研究を基盤とする新規分子標的療法の開発はこれからのがん治療成績向上にむけて大きな可能性のひとつを示したものである。
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