研究課題/領域番号 |
18K07268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
安達 圭志 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (40598611)
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研究分担者 |
玉田 耕治 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00615841)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 抗核抗体 / CAR-T細胞 / 概念実証実験 / がん / CAR / キメラ抗原受容体 / T細胞 / 細胞内シグナル |
研究成果の概要 |
本研究課題では、より効果的に抗がん作用を発揮する次世代型キメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor: CAR)発現T細胞を用いた、新たながん治療法を創出することを目指し、以下の成果を得た。 1)抗核抗体の特徴を利用し、細胞内シグナル分子に対する阻害抗体や阻害蛋白と、抗核抗体の一本鎖抗体とをリンカーで繋いだ人工タンパクをデザインし、これらを一細胞に同時に発現するCAR-T細胞を作成した。2)人工タンパクとCARは、デザイン通りに一細胞に同時に発現することを確認した。3)複数のマウスがん細胞株上に、抗核抗体の細胞内移行に必要とされる核酸トランスポーターの発現を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CAR-T細胞療法の臨床試験は欧米や中国を中心に進行しており、米国では2017年8月に、我が国では2019年3月に、血液悪性腫瘍を対象として承認を受けた。しかし我が国は、臨床試験の件数で欧米や中国に大きく水をあけられている。現在のCAR-T細胞療法が抱える『固形がんに対して有効性が乏しいこと』などの問題点を克服することで、現状を打破してグローバルスタンダードとなりうる我が国発の次世代型CAR-T細胞療法を開発することは喫緊の課題である。今回、がん組織内に形成される免疫抑制環境を克服するこれまでにない手段として、抗核抗体の細胞膜透過能を利用した細胞内分子の制御を考えつき、本研究課題を申請した。
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