研究課題/領域番号 |
18K07273
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
安藤 純 順天堂大学, 医学部, 教授 (60348943)
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研究分担者 |
寺尾 泰久 順天堂大学, 医学部, 教授 (00348997)
安藤 美樹 順天堂大学, 医学部, 教授 (10424251)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 子宮頸がん / 免疫細胞療法 / iPS技術 / ヒト・パピローマウイルス特異的細胞傷害性T細胞 / iPS細胞由来T細胞 / 難治性子宮頸がん / ヒトパピローマウイルス特異的CTL |
研究成果の概要 |
健常人ドナーの末梢血よりヒト・パピローマウイルス特異的細胞傷害性T細胞(HPV-CTL)の誘導に成功した。更に、末梢血由来HPV-CTLからiPS細胞を作製し、このiPS細胞から再びT細胞へ分化誘導してiPS細胞由来HPV-CTLを作製した。このiPS細胞由来HPV-CTLは、in vitroでは子宮頸がん細胞株に対し持続的で強力な細胞傷害活性を示した。また、免疫不全マウスに子宮頸がん細胞株を腹腔内注射したin vivoの系では、iPS細胞由来HPV-CTL治療群は、末梢血由来HPV-CTL治療群に比較して、腫瘍量及び生存率に有意な効果を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
iPS技術を用いた免疫細胞療法には大きな可能性がある。子宮頸がんの進行期や再発した症例では、根治的手術や放射線治療の適応とならず、根治は望めず予後不良である。そのため新たな治療戦略が求められている。本研究は健常人ドナーの末梢血からT細胞を誘導し、iPS技術を用いて若返りT細胞を作製しin vitroとin vivoで抗腫瘍効果を証明した。 iPS細胞からT細胞へ分化誘導したT細胞は、腫瘍を継続的に根絶し、in vivoで若いメモリーT細胞として長期間生存することが出来た。これらの若返ったT細胞は、持続的な腫瘍抑制効果を認め、将来的に子宮頸癌に対する有望な免疫細胞療法となる可能性がある。
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