研究課題/領域番号 |
18K07292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
田中 ゆきえ 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 助教 (10814197)
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研究分担者 |
小林 誠一郎 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70376622)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | HTLV-1 / 幹細胞様メモリーT細胞 / HLA-A24 / HTLV-1 Tax / ステムセルメモリーT細胞 / シングルセル解析 / 成人T細胞性白血病 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
HTLV-1 Tax-CTLの幹細胞様メモリーT細胞 (TSCM)の解析により、HTLV-1キャリア末梢血中にはTax-CTLのTSCMが存在し、Tax抗原に対し非常に強力な反応性を持つことを確認した。様々なTax-CTLクローンがTSCMとして存在するが、特にHLA-A24陽性HTLV-1感染者間の共有型TCR発現Tax-CTLは、TSCMから優先的に分化増殖して優勢メモリー集団を構成した。本研究の結果は、HLA-A24陽性HTLV-1感染者には共有型Tax-CTLのTSCMが存在し、キャリア期はウイルスを長期間持続的に監視する重要な免疫機構が体内に構築されていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Tax-CTLの幹細胞様T細胞がHTLV-1キャリア末梢血中に長期間存在すること、またそれらがTax抗原に対して極めて強い反応性を発揮し、メモリーTax-CTLの供給源であることを明らかにした。本研究の成果は、ATL発症抑制機構にTax-CTL幹細胞様T細胞が非常に重要であることを示したが、今後、自己血中のTax-CTL幹細胞様T細胞の増殖法を確立することで、日本人に最も多いHLA-A24陽性HTLV-1感染者を対象にした持続的CTL効果が期待できる幹細胞様T細胞の特性を活かした細胞療法の開発への貢献が予想される。
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