研究課題
基盤研究(C)
本研究では、抗HLA抗体を産生している患者B細胞と細胞アレイを用いてこれまで作製ができなかった新規抗HLAモノクローナル抗体の作製を行った。これまでに作製に成功した抗HLA-B61とBw4モノクローナル抗体に加えて, A33, B13, B35, B48, B53, B54等のHLA抗原と反応する新規モノクローナル抗体産生遺伝子組換え細胞を作製した。これらのモノクローナル抗体を用いたフローサイトメトリー検査で微小残存病変、同種造血幹細胞移植後のキメリズム解析、免疫抑制療法が奏効しやすい再生不良性貧血の診断が可能になった。
これまでに白血球の血液型であるHLAの一部に対するモノクローナル抗体は通常の実験動物に免疫をする方法では作製することができなかった。本研究では患者B細胞と細胞アレイを使用することによって、新規抗HLAモノクローナル抗体を初めて作製できた。今回作製に成功した新規の抗HLAモノクローナル抗体を用いることで簡便にごく少数の血液がん細胞を検出することができ、再発の早期診断が可能になった。また、免疫抑制療法が効きやすい再生不良性貧血の患者も同定可能になった。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
Blood
巻: - 号: 25 ページ: 3576-3580
10.1182/blood.2020010586
Haematologica
巻: - 号: 6 ページ: 247809-247809
10.3324/haematol.2020.247809