研究課題/領域番号 |
18K07342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
向原 徹 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 科長 (80435718)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 3D培養 / 循環血液中癌細胞 / 循環細胞中がん細胞(CTC) / 分子標的薬 / CTC / 体腔液 / 乳癌 |
研究成果の概要 |
本研究では抗悪性腫瘍薬の評価を行うモデルとして、従来の2D培養ではなく3D培養の系を確立することを目的とした。より具体的には、我々の先行研究の結果を基に脂肪幹細胞との3D共培養の確立を目指したが、研究者の異動やCOVID-19パンデミックの影響もあり当初の目標は達成できなかった。一方で、3D培養系を用いた分子標的薬の耐性やその克服法に関する研究成果は論文報告ができた。また、循環血液中癌細胞(CTC)の培養には至らなかったが、CTCをイメージングフローサイトメトリーを用いて評価する系の検討を行い、成果を論文報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2D培養は腫瘍の生体内での環境を正確に再現しておらず、そのことが薬効試験の大きな壁とされてきた。近年、様々な3D培養技術が提唱されているが、薬効試験のプラットフォームとしてゴールドスタンダートとなったものはない。今回、体腔液中癌細胞やCTCといった非侵襲的に患者から採取可能な癌細胞から効率的に3D培養を行うべく脂肪幹細胞との共培養を試みた。残念ながら当初予定通りの成果は挙げられなかったが、3D培養を用いた薬効試験や、CTCを確保しキャラクタライズする研究においては一定の成果を出せた。今後、さらに研究体制を見直し、3D初代培養系の確立を目指したい。
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