研究課題/領域番号 |
18K07396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
冨永 光俊 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 先任准教授 (50468592)
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研究分担者 |
高森 建二 順天堂大学, 医学部, 特任教授 (40053144)
鎌田 弥生 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00410035)
本田 耕太郎 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 博士研究員 (70803625)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アロネーシス / 脊髄 / コレシストキニン / かゆみ過敏 / 機械刺激 / 遺伝子改変 / von Frey フィラメント / CCK2受容体 / CCK8S / ドライスキン / ノックアウト / GRPR / 痒覚過敏 / アトピー性皮膚炎 / 後根神経節 |
研究成果の概要 |
本研究では、行動薬理学的手法、遺伝子改変動物、組織学的解析等を駆使して、アトピー性皮膚炎にて問題となる「かゆみと掻破の悪循環」の病態形成に関与するアロネーシス(痒覚過敏)の発症メカニズムの解明と治療法の開発を目指し、研究を行った。その結果、脊髄コレシストキニン8S(CCK8S)/CCK2受容体(CCK2R)システムがアロネーシス の発症に強く関与していること、CCK2R拮抗薬の投与はCCK8S誘発性アロネーシス及びドライスキン誘発性アロネーシスを抑制することを明らかにした。 以上より、脊髄CCK2Rはアロネーシスの治療標的分子として有望であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでアロネーシスの発症に関与する細胞種は同定されていたが、特定の分子は未同定であった。しかし、本研究では世界で初めてアロネーシス発症に特異的な分子CCK8S/CCK2Rを同定した。本研究成果は、CCK8S/CCK2Rを起点としたアロネーシス発生経路(アロネーシス・パスウェイ)の全容解明と、アロネーシスを伴う皮膚疾患の治療法の開発を加速させ、世界中の痒覚過敏で苦渋する患者のQOL向上に繋がることが期待される。
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