研究課題/領域番号 |
18K07435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福原 規子 東北大学, 大学病院, 講師 (10534167)
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研究分担者 |
一迫 玲 東北大学, 大学病院, 教授 (30184625)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 悪性リンパ腫 / 疫学調査 / MYC遺伝子 / 移植後リンパ増殖性疾患 / 濾胞性リンパ腫 / 複合転座 |
研究成果の概要 |
難治性リンパ腫の代表的疾患であるMYC遺伝子転座を伴うびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫を診断するためには、遺伝子解析が必須である。我々は、免疫組織化学において異なる抗原抗体反応を示す細胞の割合に基づいて、免疫組織化学における免疫反応性/発現性の割合と呼ぶ表記法を考案した。免疫染色で陽性、弱陽性、腫瘍細胞陰性の症例がそれぞれ全体の約3分の1を占めている群を「+/(weak)+/-」と表記した。この群が全体の約6割を占めており(49/82例[59.8%])、一般的に免疫染色で陽性と判断される群であるが、全例でFISH検査によるMYC転座は陰性であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MYC遺伝子転座を伴うびまん性大細胞型B細胞リンパ腫は、難治性リンパ腫の代表的疾患であり、治療強化が求められている。しかし、病理免疫組織学的検査(免疫染色)では遺伝子転座を確認できず、特殊な遺伝子解析は一部の施設での実施に限定せざるを得ない。今回、新たに免疫染色を用いた客観的な評価基準を作成し、MYC転座と相関することを報告した。一般診療で行われている安価な免疫染色でMYC転座のリスクを層別化できることは、最適な治療選択につながることが期待される。
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