研究課題/領域番号 |
18K07438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
遠藤 雪恵 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00372350)
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研究分担者 |
茂木 精一郎 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20420185)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 老化 / 早老症 / ラミンA / 線維化 / ウエルナー症候群 / Werner症候群 / ラミンA |
研究成果の概要 |
Werner症候群は、思春期以降に、白髪、白内障など様々な老化兆候が出現する「早老症」である。同じく早老症の一つである「Atypical Werner症候群」とは、皮膚硬化と脂肪萎縮を呈し、Werner症候群様の症状を呈し、核膜蛋白質ラミンAの遺伝子変異をもつ。本研究では、「Atypical Werner症候群」の線維芽細胞や脂肪細胞を用いて、皮膚硬化や脂肪萎縮が生じる機序の解明を試み、新たな成果が得られつつある。一方で、同じくラミンA遺伝子変異が原因であるハッチンソンギルフォード症候群由来細胞において有効性が得られたmTOR阻害剤やファルネシル転移酵素阻害薬の優位な改善効果は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Atypical Werner症候群患者由来皮膚線維芽細胞では、同じくラミンA遺伝子変異が原因であるHutchinson-Gilford syndrome (HGS)の細胞様の核変形が多くみられ、ヘテロクロマチンの局在異常もみられた。さらに、健常人由来線維芽細胞と比べて、患者由来線維芽細胞では、酸化ストレスによる老化が亢進するだけではなく、UVA照射による光老化も亢進することを見出した。本研究の成果によって、さらに線維化と脂肪萎縮の機序を明らかにすることができれば、早老症における皮膚硬化の病態解明や新たな治療法の開発に貢献できると予想される。
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