研究課題/領域番号 |
18K07473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
大村 一将 北海道医療大学, 予防医療科学センター, 准教授 (10803637)
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研究分担者 |
家子 正裕 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50250436)
高橋 伸彦 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20372279)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 直接経口抗凝固薬 / 確認試験 / 血栓リスク / 出血リスク / 残存抗凝固能 / 希釈プロトロンビン時間 / 出血マーカー / 血栓マーカー / 血栓塞栓症 / Xa阻害薬 / 確認検査 / 出血イベント |
研究成果の概要 |
直接経口抗凝固薬の治療を行っている非弁膜症性心房細動患者血栓症患者において、患者背景および採取した血液検体を用いて凝固能および抗凝固能を測定し、出血および血栓リスクの指標であるRation of Inhibited Thrombin Generation (RITG)との関連を検討したところ、RITG高値では出血リスクマーカーの有意な上昇を、RITG低値では血栓リスクマーカーの有意な上昇がそれぞれ認められた。 本研究は直接経口抗凝固薬治療中の血栓あるいは出血リスクを評価する指標としてRITGが有用であることを示唆するもので、適切な抗凝固療法実施の新たな確認試験の確立に寄与する結果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
直接経口抗凝固薬(DOAC)による治療は非弁膜症心房細動を含め静脈性血栓性疾患で広く行われている治療であり、従来のワルファリン療法と比較し、治療中の確認試験を必要としない点、頭蓋内出血などの重大な出血リスクが少ない点で優れているとされる。確認試験を必要としない点から定容量で使用されるが、一方で患者個々の凝固能および抗凝固能の多様性を考慮するとDOACの抗凝固効果が均一であるとは考えにくい。本研究は、DOAC療法中の抗凝固能を評価する指標を作成することに研究成果が寄与することで、血栓リスクあるいは出血リスクが高いと推測される状況で実施できる確認試験の開発を前進させる意義がある。
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