研究課題
基盤研究(C)
本研究は,高頻度な脳腸相関病である過敏性腸症候群(以下IBS)を対象として,認知再構成とエクスポージャーを中核的なプログラムとした認知行動療法の効果について検討することを目的とした。対象はnon-patient IBSを中心とし,発症予防的介入技法の臨床的応用可能性を吟味することを意図した。10週間を1パッケージとし,携帯情報端末上のアプリケーション上の取り組みを通じて,症状低減やQOLの改善効果を確認したところ,介入群では対照群に比して有意な症状の低下や腹部症状への不安の低下が示唆された。本研究で用いられたCBTパッケージは治療的セルフヘルプ技法として,臨床応用につながる可能性が示唆された。
過敏性腸症候群(IBS)は代表的な脳腸相関病であり,腹痛や下痢などの便通異常といった症状が伴うにも関わらず,器質的には問題が認められない機能性疾患である。特に先進国では発症率が10%前後にも上ともいわれているが,治療は対症療法にとどまることも少なくないため,患者のQOLは非常に障害される。本研究では,これまでに国内外において治療効果のエビデンスが積み重ねられている認知行動療法をデジタル化して,さらなる臨床応用の可能性を追求した。携帯情報端末上で動作するCBTアプリケーションを用いた介入効果測定の結果,セルフヘルプ技法としての社会実装の可能性が示唆された。
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