研究課題/領域番号 |
18K07485
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
川畑 浩久 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (30454680)
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研究分担者 |
青木 元邦 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (00346214)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 関節拘縮 / 滑膜組織 / 線維化 / レニン・アンギオテンシン(RA)系 / アンギオテンシンII (AngII) / Ang II 1型受容体(AT1R) / レニン・アンギオテンシン(RA)系 / アンギオテンシンII (AngII) / レニン・アンギオテンシン系 / アンギオテンシンII / HIF-1α / NF-kB / HIF-1 / アンギオテンシン II / HIF1-α |
研究成果の概要 |
申請者らは、レニン-アンギオテンシン(RA)系が軟骨細胞の増殖分化を調節することや、関節拘縮における滑膜組織の線維化に低酸素誘導因子HIF-1αが関与することを報告した。そこで今回関節拘縮におけるRA系の関与について検討したところ、線維化した滑膜組織内にアンジオテンシン(Ang)II 1型受容体(AT1R)の発現細胞が広く分布し、AT1R遺伝子の発現も上昇していた。また、Ang IIを投与すると可動域制限と滑膜組織の線維化が進展するが、AT1R阻害剤(Olmesartan)の投与によりこれらは改善することが示された。これらの結果から関節拘縮の病態進展にRA系が強く関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の超高齢社会においてロコモティヴシンドロームが注目されているが、関節疾患は関節包の退行性変化による関節拘縮を引き起こすことから、その予防・改善がきわめて重要となる。しかし、現状では温熱療法や運動療法などの対処療法が行われているのみで、病態メカニズムを基盤とした関節機能改善には至っていない。本研究では関節拘縮におけるRA系の関与について検討し、アンギオテンシン(Ang)IIが滑膜組織の線維化と可動域制限を促進することや、Ang II受容体阻害薬はこれらを改善することを示した。この結果は関節拘縮の病態進展へのRA系の関与と、高血圧を有する高齢者に対する関節機能の維持に貢献するものと考える。
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