研究課題/領域番号 |
18K07528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
越智 博文 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (20325442)
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研究分担者 |
藤井 ちひろ 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (00516065)
岡田 洋一郎 関西医科大学, 医学部, 研究医員 (10808356)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 多発性硬化症 / Toll様受容体4 / 制御性B細胞 / IL10 / リポ多糖 / リポ多糖結合蛋白質 / HMGB1 / リポ多糖結合タンパク質 / Toll様受容体4 / Toll様受容体 / IL-10 |
研究成果の概要 |
本研究により、①リポ多糖(LPS)によるToll様受容体4(TLR4)刺激によってIL10産生制御性B細胞が誘導されること、再発期MSでは寛解期MSに比較して、②脳脊髄液中のLPS濃度と③LPS-binding protein(LBP)濃度が低下していること、④MS脳脊髄液中ではLPS濃度とLBP濃度は正の相関関係にあることを見出した。さらに、内在性TLR4リガンドのうち、⑤high mobility group box-1 protein(HMGB1)がLPSと同様にIL10産生制御性B細胞を誘導すること、⑥対照変性疾患に比較してMS脳脊髄液中では HMGB1濃度が高いことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、LPSがLBPと結合してTLR4を刺激することでIL10産生制御性B細胞が誘導され、再発期MSでは消費性に脳脊髄液中のLPSやLBPの濃度が低下している可能性が示唆された。一方で、HMGB1もIL10産生制御性B細胞を誘導することはできるものの、HMGB1を中和することでMS動物モデルの軽症化が生じることから、TLR2や終末糖化産物受容体(RAGE)を介して炎症を増幅することで疾患促進的に作用する可能性が考えられる。したがって、効率よくIL10産生制御性B細胞を誘導するためには、B細胞上のTLR4をより選択的に刺激することが重要であると考えられた。
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