研究課題/領域番号 |
18K07538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 信二 藤田医科大学, 医学部, 教授 (40572079)
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研究分担者 |
武藤 多津郎 藤田医科大学, 医学部, 教授 (60190857)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 脳血管障害 / 炎症 / 糖脂質 / 炎症関連分子 / 血管内皮 / ライソゾーム水解酵素 / Trousseau症候群 |
研究成果の概要 |
近年動脈硬化の進展における炎症性機序の関与が注目されているが、本研究では中性糖脂質の多面性に着目し、アテローム血栓性脳梗塞の病態における炎症促進因子としての作用の解明を試みた。発症機序が動脈硬化と全く異なる心原性脳塞栓症との間で、急性期における炎症関連分子および中性糖脂質の発現、糖脂質代謝にかかわるライソゾーム水解酵素活性を比較したが、今回の研究ではこれらの因子のアテローム血栓性脳梗塞発症機序への関与は証明できなかった。炎症関連分子や糖脂質代謝は発症からの時間、基礎疾患、感染症や悪性腫瘍合併の有無など、症例毎の臨床的背景にも大きく左右されるため、症例を蓄積して多変量解析を進める必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には炎症と糖脂質代謝という、各々生体におけるきわめて普遍的なプロセス間のクロストークを、脳梗塞発症における動脈硬化の機序からできるだけ広範に捉えることで、さらに虚血性心疾患や種々の血管炎症候群などへの展開を意図したが、成果が得られなかった。社会的意義としては、血中の糖脂質と関連分子の発現パターンの解析や、ライソゾーム水解酵素活性測定など、血液検査のみで簡便に脳梗塞の病型診断を行い、早期治療・再発予防の精度向上や、急性期における積極的な免疫療法や糖脂質を利用した新たな治療法の開発につながることを目指した。
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