研究課題/領域番号 |
18K07540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
松山 知弘 兵庫医科大学, 医学部, 特別招聘教授 (10219529)
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研究分担者 |
中込 隆之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80434950)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヘマンジオブラスト / ペリサイト / 骨髄 / 脳梗塞 / 血管新生 / Hemangioblast-like cell / 骨髄細胞 |
研究成果の概要 |
脳梗塞後遺症の治療法としての血管再生療法を確立するため、マウスおよびヒト脳梗塞後の骨髄から血管血球系幹細胞であるHemangioblast-like cell (HLC) を同定した。HLCはCD31陽性の血管内皮細胞とPlatelet-derived growth factor receptor (PDGFR) beta陽性の血管周皮細胞に分化し、梗塞脳で血管新生に関与することが示唆された。また、前臨床試験として、HLCを脳梗塞2日目のマウスに静脈内投与し、1か月目に行動テストを施行したところ、神経障害が改善されたことから、HLCが脳梗塞の細胞治療製剤として有用であることが強く示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳血管障害後の細胞治療製剤として注目されている幹細胞のうち「自己骨髄単核球」は急性期心原性脳塞栓症患者の臨床研究でその有効性が報告されているが、その有効細胞分画は不明であった。本研究では、マウスおよびヒト骨髄細胞内に、Hematopoietic stem cell (HSC)とは異なり、血球細胞のみならず血管細胞にも分化しうるHLC分画があることを見いだした。本研究成果は脳梗塞患者への自己骨髄細胞移植が血管再生療法として有効であるとの科学的根拠を示したことで学術的意義があり、他の細胞移植療法より比較的簡便であるため脳卒中後遺症の軽減に役立つという社会的意義もあると考えられる。
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