研究課題/領域番号 |
18K07623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
吉野 浩教 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (10583734)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | RIG-I / ミトコンドリア / 放射線増感 / アポトーシス / Fas / DAP3 / RIG-I様受容体 / Fasリガンド / 放射線 / 細胞死 / IFN-β / 放射線治療 |
研究成果の概要 |
研究代表者は細胞質のウイルスセンサーとして機能するRIG-I様受容体 (RLR) の刺激因子がヒト肺癌細胞に対する放射線の致死効果を増強することをこれまでに見出したが,そのメカニズムについては未解明である。本研究では,その機構解明に取り組み,RLR刺激因子が肺癌細胞の放射線抵抗性を制御するミトコンドリアリボソームタンパク質DAP3の発現を低下させることで,放射線致死効果を増強させることを明らかにした。加えて,RLR刺激因子と放射線の併用に加えて,アポトーシス誘導因子Fasリガンドを組み合わせることで,抗癌効果増強に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,RLRの刺激因子による放射線感受性制御機構の解明に取り組み,ミトコンドリアリボソームタンパク質DAP3がヒト肺癌細胞の放射線抵抗性を制御すること,RLR刺激因子がDAP3の発現低下を介して細胞の放射線応答を制御していることを世界で初めて明らかにした。放射線応答におけるミトコンドリア関連因子の新たな役割を示すことができたため,本成果の学術的意義は高いと考える。加えて,ヒト肺癌細胞に対する放射線増感の標的や放射線致死効果を高めるための新たな戦略を見出すことができたため,本研究は放射線治療の発展に資する社会的意義のある研究であったと考える。
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