研究課題/領域番号 |
18K07730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
和田 昭彦 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90379686)
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研究分担者 |
堀 正明 順天堂大学, 医学部, 客員准教授 (40334867)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 慢性疼痛 / 舌痛症 / 脳ネットワーク / MRI / グラフ理論解析 / 機械学習 / 疼痛抑制系 / 口腔内灼熱症候群 / 拡散テンソルMR画像 / 脳内ネットワーク / 脳MRI / 拡散テンソル画像 / 疼痛関連脳内ネットワーク / グラフニューラルネットワーク / コネクトーム / 拡散テンソルMRI / 神経路 / 下行性疼痛抑制系 |
研究成果の概要 |
この研究では慢性疼痛患者の脳内ネットワークを脳MRIの拡散テンソル解析で可視化し、健常者と比較検討した。グラフ理論の脳ネットワーク解析にて大脳半球における疼痛関連領域の一部でネットワーク指標に両者の間に差異が認められた。しかし、下行性疼痛抑制系に関する変化は明確に捉えられず、当初の目標を達成するには至らなかった。 一方、病型に分けた検討では舌痛症患者群において、帯状回や扁桃体、頭頂葉など一部の疼痛関連領域において、他の病型とは異なるネットワーク指標の低下が確認された。この知見は、慢性疼痛の中でも特に舌痛症の病態解明への手がかりとなる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛の病態解明に脳内の疼痛制御ネットワークの探求と理解が進められている。本研究の学術的意義は拡散テンソルMR画像と機械学習を応用した新しいアプローチで検討を行った点にある。本手法のような客観的な評価指標を臨床医療にフィードバックしていくことが、疼痛制御メカニズム解明に貢献できると期待される。 今回の検討内では当初期待した明確な結果は得られなかったものの、舌痛症などの一部疾患で見出されたネットワーク変化は、慢性疼痛の病態解明の手がかりとなりうる。本研究での知見を活かし、慢性疼痛の診断や治療法選択を支援するツール開発につなげることで、罹患患者の苦痛の客観的理解、よりよい治療への寄与が期待できる。
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